私たちの日蓮宗

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鎌倉時代に出現された日蓮聖人(1222−1282)

 疾風怒涛のように大きく変化した日本の社会で、永遠なる救いを誓われた教主釈迦牟尼世尊の声を法華経に聞き、それを末法万年の永き未来までも伝えようと自ら広宣流布のために身命を捧げられました。
 日蓮聖人を慕う門下は、それぞれの門流として引き継がれ、明治時代に入って「日蓮宗」を公称するに至りました。なかには、いろいろな歴史的経過のために独立の宗団組織を形づくっている門流もありますが、私たちの「日蓮宗」は全国に五千有余の寺院・教会・結社を包括し、日蓮聖人門下の大多数を擁する宗団です。

日蓮宗

 日蓮宗は釈尊の説かれた最高の教えである法華経をよりどころとし、この法華経を身をもって実践された日蓮聖人を宗祖と仰ぐ。この法華経と宗祖の教えを信仰し、ひろめ、すべての人々の幸せと社会の平和を目指し、仏の国土を実現していくのが私たちの日蓮宗です。
 七百年来、この伝統を僧侶・檀信徒とともに今日まで受け継いできました。

身延山

 日蓮宗は、祖山である「身延山」を信仰的中心として、組織実践面の中心を「宗務院」におき、僧侶と信徒が一つとなって(宗徒)法華経・宗祖のみ教えを現代に生かす努力をはらっております。

法華経

 釈尊が本当の心を魂をこめて説き明かされたのが法華経(妙法蓮華経)です。
 釈尊は仏として法華経の精神をこの世に示されました。法華経に書かれていることを、私たちは文字とみますが、その一つ一つの文字は釈尊そのもののお姿であり、私たち語りかけているみ声です。
 それゆえ、法華経を信ずるものは、み仏の身を持つものだと、宗祖日蓮聖人は教えられているのです。