| 日蓮聖人のお言葉一日一訓 |
| 8日 | 夫と妻 |
| じ みょう あま ご ぜん ご へん じ |
| 持 妙 尼 御 前 御 返 事 にいわく |
| しゅじゅう |
| いにしえよりいまにいたるまで、親子のわかれ、主従のわかれ、いずれかつらからざる。されどもおとこおんな |
| かこおんおん おんな み しゃばさいご |
| のわかれほどたとえなかりけるはなし。過去遠々より女の身となりしが、このおとこ娑婆最後のぜんちしき(善知識) |
| かえ |
| なりけり。ちりしはなおちしこのみもさきむすぶなどかは人の返らざるらむ。こぞもうくことしもつらき月日かなおもいは |
| だいもく |
| いつもはれぬものゆえ。法華経の題目をとなえまいらせてまいらせ。 |
| 昔より今にいたるまで、親子の別れ、主従の別れにあって、だれしもつらいと思わないではいられない。けれども、夫婦の別れほどたとえようもなく、悲しくつらいものはない。あなたは、はるかに遠い過去の時代より女の身として生まれてこられたが、この夫こそ娑婆(しゃば)世界でめぐりあった最後の善い先生であった。 ちりしはな おちしこのみもさきむすぶ などかは人の 返らざるらん こぞもうく ことしもつらき月日かな おもいはいつも はれぬものゆえ 法華経のお題目を唱えてさしあげるがよい。 |
| 御遺文拝読7日 | 御遺文拝読9日 |