【講話レジュメ】

平安と平等を求めるイスラム

2004年 6月4日
静岡県立大学  宮田  律 氏



T.イスラムとはどんな宗教だろう?

 ◎〔求心力を高めるイスラム〕

   アラビア語の〔イスラム〕という言葉→〔平和〕を意味する〔サラーム〕という言葉から派生

   アラビア語で〔こんにちは〕→〔アッサラーム・アレイクム〕で、これは直訳すれば〔あなたの上に平安あれ〕
  という意味

   〔イスラムは危険な宗教〕〔ムスリムはテロをする人〕というイメージ→日本人とイスラムとの距離を表す

   日本→先進諸国の中で最もイスラムとの関わりが希薄な国

            ↓
   中東イスラム世界とは地理的に離れ、また日本にいるムスリム(イスラム教徒)の数もヨーロッパやアメリ
   カと比べるとそれほど多くない←→ヨーロッパ→中東とは陸続きであったり、地中海を挟んで向かいあっ
   たりする

   アメリカ→中東世界各地からムスリム移民が住み着き、さらにアフリカ系アメリカ人の間でイスラムはその
   信徒の数を次第に増すようになった

   日本→欧米ほどイスラムとの関わりが密ではないが、しかし、グローバル化に伴って今後イスラムとつき
   合う機会が益々増えて行くに違いない

   イスラム→全世界で12億の人々によって信仰されている宗教

   アメリカ→キリスト教に次いで2番目に信徒の数が多い宗教になろうとしている

   2020年代→ムスリム人口は、世界の3分の1を占めるという見積もりもある

   ※日本でもパキスタンやバングラデシュなど南アジアからのムスリムの労働者は次第に増えているし、
   また、日本人のイスラムへの改宗も増加している

 ◎〔付き合いにくいイスラム〕

   
   日本人の〔イスラムは付き合いにくい〕というイメージ→インドネシアでは、イスラムが不浄視する豚肉の
   成分を使ったということで、〔味の素〕がボイコットされた。また、アフガニスタンのイスラム勢力タリバンは
   シルクロードの貴重な文化遺産であるバーミヤンの大仏を爆破した。これらの事件を通じて、イスラムは
   〔不可解な宗教〕というイメージが強まったことは間違いない。

   タリバンのような教条的な思想や行動→ムスリムの間でも多くの支持がない

   タリバンのような解釈→イスラム世界でも主流ではないことは確か←現に仏像破壊を支持する声明は、
   イスラム世界からは、ほとんど聞かれてこなかった

    ※イスラムの教祖であるムハンマド(マホメット)も偶像を破壊したが、それはあくまで同胞たちにイス
     ラムの原点である唯一神(=アッラー)への信仰に戻ってほしかったから

 ◎〔中東〕の概念
   
   イスラムという宗教が生まれ、イスラムが信仰されている〔中東〕→あくまで西欧から見た概念
  
    ※私たちの日本や、中国や韓国を〔極東、すなわち遠い東(Far East)〕というが、〔中東〕とは西欧から
     見てそれよりも近い、〔中間の東(Middle East)〕という意味になる。
     地理的には東はイランやイラク、またアフガニスタンを含める場合もあり、西は北アフリカのモロッコや
     モーリタニアまでの範囲

    〔中東〕→主にイスラムが信仰されている

 ◎ イスラムの基本的宗教概念

   イスラム→ムハンマドが始めた宗教→西暦570年にメッカに生まれたムハンマドは、隊商の執事として
   アラビア半島の交易に従事していた

   当時のメッカ→それぞれの遊牧部族がそれぞれの神を祀る多神教の社会で、また遊牧社会から商業の
   一大センターに変貌を遂げ、その課程で貧富の格差の拡大など様々な矛盾も生まれつつあった

   内省的なムハンマド→メッカ郊外のヒラー山で瞑想にふけるようになったが、610年に突如神の啓示を
   聞く。それから632年に亡くなるまで啓示を伝え続けた。

   ムハンマドが聞き、人々に伝えた啓示をまとめたものがイスラムの聖典であるコーラン→それゆえ、
   イスラムではムハンマドは神ではなく、神の言葉を預かった者、すなわち〔預言者〕という位置づけがさ
   れている。

   ムハンマド→多神教の信仰を宗教の堕落と考え、人々に唯一絶対の神であるアッラーへの信仰に回帰
   するよう訴えてゆく。
   本当の神は唯一であるというのがムハンマドの宗教的確信だった。彼は、宇宙の創造主で、最後の審判
   を行う唯一の真の神(=アッラー)への回帰を唱えた。←→タリバンの仏像破壊の背景
   
   イスラム→アッラーが主であるならば、ムスリム(イスラム教徒)はアッラーの僕(しもべ)であり、
   アッラーに対する服従は最も自然で、適切な反応であると考えられた

   「ムスリム」という言葉→「神に服従し、帰依する者」を意味する
                  ↓
      アッラーの指導に従い、アッラーの意志を実現する者

   この世における人間の使命→神の意志に服従し、またそれを実現することにある
   ※神は万物に対して人間を信頼するよう命令を下したが、そのため人間にはイスラムの秩序、すなわち
    地上における神の支配を確立し、その拡大を図っていく義務があると考えられた。

   社会の改革を目指したムハマンドの意図→イスラムの教えの中に明瞭に表れる
          ↓
   イスラムではムスリムの最も基本的な宗教義務として〔五行(五つの行い)〕を設けているが、その中に
   〔喜捨(アラビア語でザカート)〕を求めている。

 ◎ イスラムの五行

   @〔喜捨〕救貧税で、収入の2.5%を貧しい人々のために与えるもの
        富の追求→善とされながらも、それはイスラム共同体全体の利益を考慮しなければならない

   A〔信仰告白〕「アッラーの他に神はない。ムハンマドはその使徒である」と唱える
          これによって、ムスリムは神が唯一であることと、自らがイスラム共同体(=ウンマ)に属して
          いることを自覚する

   B〔礼拝〕一日に5回、日の出、正午、午後、日の入り、夜にメッカの方角に向かって行うものだが、特に
         金曜日の正午に行う集団礼拝によって、ムスリムは信徒相互の連帯意識を強く意識すること
         になる。

   C〔断食〕〔ラマダーン(断食)月〕の日の出から日の入りまでに行うのは、空腹によって、精神の清らかさ
         を培い、神を生き生きと思念するとともに、食に困る貧者の苦しみを体験するという目的をもって
         いる

   D〔巡礼〕アッラーの神が祀られているカーバ神殿があるメッカへの巡礼は、少なくとも人生に一度、行う
         ことが望ましいとされている。毎年世界各地から200万人もの人々が参加するこの〔巡礼〕を通
         じてムスリムは、民族、人種、経済的背景を超えた国際的なムスリム共同体の連帯や平等
         性を強く意識することになる。

  ※五行を通じて、ムスリムたちは、イスラムの社会的公正観、ムスリムとしての一体性、共同体意識、
    さらには相互扶助の観念を強く体得する

 U イスラムのタブーとは?

  @偶像崇拝の禁止
   イスラム→神の唯一性を尊ぶ
    イスラムの教祖であるムハンマドが育ったアラビア半島のメッカ→各部族がそれぞれの神を祀って
    いたがこれをムハンマドは宗教の堕落と考えた
          ↓
   本当の神(=アッラー)は唯一で、人間が信仰の対象とすべきはその唯一絶対たる神のみ、というのが
   イスラムの宗教信条→偶像を信仰の対象とすることはイスラムでは行わない

  A〔五行〕をめぐるタブー

    礼拝→墓地、屠殺場など不浄の場所以外ではどこで行っても良いとされている。
    礼拝の前にムスリムは手、顔などを洗い、身を清める。モスクの周辺に多くの水道が備えられている
    のはそのためだ。礼拝の際に向かうメッカの方角は「キブラ」といい、イスラム世界では、ホテルの部
    屋や空港などで矢印で記されている。

    断食→食物ばかりか、水、唾液を飲むことすらも禁じられている。

       ラマダーンの間→レストラン、食料品店も営業を行わない←ラマダーンの慣行もそれぞれの国や人
       によって多様性がある。イスラム暦は、太陰暦で、一年間が354日のため、それぞれの月は一年
       毎に10日余り早くなる。

       例えば、99年は12月9日に始まり、2000年の1月7日に終わったが、2000年は11月27日に
       始まり、12月26日に終わった。

  B動物のタブー

   イスラム→豚は不浄視して食べない。また、食べることを許可されている羊肉や牛肉でも殴り
   殺されたり(撲殺)絞め殺された(絞殺)動物の肉は食べない。これらの方法で殺された動物の肉は血が
   体内で固まり、不衛生になると考えれている。屠殺は、動物の頸動脈を切ってアッラーの名前を唱えなが
   らしなくてはならないとされている。

   イスラム→豚と同様に犬を不浄視する。例えばイランで使われるペルシャ語では、「バカヤロー」に
   あたる表現を「ペタレ・サグ(犬の息子)」という。

  C禁酒
   
   イスラム→酒を飲むことも禁じらている。飲酒の禁止の程度は、イスラム諸国それぞれによって異なる
   が、サウジアラビア、イラン、スーダンなど社会のイスラムの戒律を厳格に守る国では、全く口にする
   ことができない。他方、エジプトやトルコなど世俗化が進んだ国では、国産のビールが生産されるなど
   容易にアルコール類が手に入る。
   また、シリアやレバノンでは、アラクという強い焼酎が盛んに飲まれている。

  ※酒が禁じられるのは、人間の神経を麻痺させ、神のことを忘れさせるためだが、同じ理由で麻薬も厳禁。
   現在、アフガニスタンが世界最大の麻薬生産地と見られているが、アフガニスタンで麻薬の生産、売買に
   携わる軍閥勢力はイスラムの教えに明らかに背いている。

  D女性をめぐるタブー
  
   女性のべール(ヒジャーブ)着用→イスラムでは、女性の肉体は夫や親族のみに見せるべきであり、
   不特定多数の男性にある種の情念を起こさせてはいけないという考えがあるから

   女性に対しては、慎み深さが尊ばれる→女性のベールの着用、社会からの隔離は、女性の保護や
   その名誉を表すもの

   イスラム→妻帯は4人まで認められる←これは、預言者ムハンマドの時代にイスラム世界を拡大して
   いく過程で行われた戦争で戦死した男性の未亡人を救済するために正当化されたと考えられている。

   重婚→無制限なものではない。夫は複数の妻を愛情や経済支援について平等に扱わなければなら
   ないとされている。例えば、住居、生活費、衣服や食事、さらに性的な営みにおいても不均等になって
   はならない。

  E経済活動をめぐるタブー

   「リバー(利子)」が禁止されている←イスラムの経済的平等主義と関連するものだ。この「リバー」に
   ついては、単なる利子と見るか、あるいはその極端な状態である「暴利」と見るか、イスラム世界では
   見解が分かれているが、いずれにせよ、利子が人々の間の経済格差を広げるものと考えられているこ
   とは間違いない。

   現代のイスラム銀行→日本の投資信託銀行の方式

  Fギャンブルの禁止

   イスラム→正当な労働によらない収入は厳に戒められ、ギャンブルは禁じられている

   イスラム世界の高級ホテル→サウジアラビアなど湾岸の王族がカジノでルーレットなどに興じる姿を
   見かけることがあるが、それはもちろんイスラムの教えに背くもの

   現在のイスラム主義者→カジノの存在自体に怒る

   ※ポケモン・カード→ギャンブル性が強い、ユダヤのダビデの星が描かれているなどの理由で
   イスラム世界では禁止された

  Gイスラムの刑罰

   イスラムの刑法→欧米や日本などの刑法と、刑罰などの面で明らかな相違がある。
    殺人→厳格に死刑が適用される。もちろんこの場合の死刑は殺人予防のために設けられている

    イスラム世界→強盗事件が発生したということはあまり聞かれない←それはイスラムでは強盗に
    ついては非常に厳しい刑を定めているからである

    強盗→その罪の程度によって、死刑、はりつけ刑、手足切断、懲役という刑罰が施される→強盗
    には、社会の治安を乱し、人々の生活を危険に陥れるために、このような厳しい刑罰が設けられている


    強盗に対する死刑を含む厳格な刑罰→特に屋外で移動している者に対する強盗行為を意識したも
    ので、遊牧社会の伝統ともいえる

    窃盗→手首の切断を最も重い刑としている。窃盗を犯せば手首を切断されるということを知っていれ
    ば、窃盗を働かなくなるというのがその理由である

       手首の切断刑→窃盗への予防処置として行われている

    イスラムでは、不倫についても厳しい刑が課せられる→コーランでは未婚の男女で性的行為をもった
    者は、公衆の面前で、100回の鞭打ちの刑が処せられることになっている。かりに、私通した男女が
    既婚者である場合は死刑に処せられる場合もある。その場合の刑罰は石打ちの刑であり、石で死刑
    に処せられる。

    ※かりに私通が軽い刑罰で済まされるならば、家庭の崩壊、さらには社会の堕落や崩壊を招きかね
    ないというのがイスラムの考えである。イスラムでは、家庭は人々の安全や幸福を確保する最善の
    場とし、男女の性的関係も夫婦の間にしか認めていない。イスラム世界では、「不倫」はとんでもない
    と語る人が多いことに容易に気づく。

 V 成長するイスラム原理主義

  ◎イスラム原理主義のプロセス

  @イスラム地域の近代化は、多くの場合、欧米をモデルにしたが、欧米モデルの近代化によって、伝統
   社会の価値観が崩れることを恐れ、また近代化に伴う社会・経済的不平等に矛盾を感ずるムスリムは
   伝統の最も根本にあるイスラムに固執し、また、社会や経済におけるイスラムの機能を再考するように
   なる
    (=イスラム意識の覚醒、あるいはイスラム復興)

  Aこうしたイスラムの覚醒、伝統への回帰現象は、伝統の崩壊や社会・経済的矛盾をもたらした政治に
   働きかけを行っていく。すなわち、イスラムを政治の基本に据え、伝統社会の価値観を守ろうとしたり、
   またイスラムの理想に従って、政治や社会の改革を考えるイスラム原理主義に発展する。こうした
   イスラム原理主義は、病院や学校経営、貧困救済など社会事業を伴って、そのイデオロギーの大衆
   への浸透を図る場合が多く見られる。

  Bイスラム原理主義の活動方法の中には、テロや武装闘争などもっぱら暴力的な方法によって、その
   イスラム原理主義のイデオロギーを実現しようとするイスラム過激派の思想や行動もある。

    欧米諸国→イスラム原理主義に至るプロセスや、穏健なイスラム原理主義とイスラム過激派を
    峻別せず、イスラム原理主義を、イスラム過激派のテロリズムと短絡的に同一視して考える傾向が
    一部である

    イスラム原理主義=21世紀においても有力な「世直し」のイデオロギーとしてアフリカから
    東南アジアまでのイスラム世界の政治や社会を動かす重要な力となっていく

  ◎イスラム原理主義の支持層

    イスラム原理主義の指導者や活動家→ほとんどが中間層か、中下層階級の出身
    社会をイスラム的に方向づけようとするイスラム原理主義の訴え=主に学生や青年層の支持を
    受けている

    青年層の支持者たち→多くの場合、聖職者というよりも一般の信徒であり、また支持層の知識人
    たちは、神学部の出身というよりも、法律、経済、工学、医学などの分野の卒業生である
                   ↓
    大学など高等教育機関を卒業することが社会的上昇の手段になっていないことも背景
     イスラム地域でも高等教育には、社会的上昇の期待がかけられている。子弟教育のために、家族
    は多くの経済的犠牲を払うことになるが、大学を卒業しても職を全く得られなかったり、期待していた
    職に就けなかったりする場合が多い
      ↓
     高学歴の失業者層→政治や社会に不満をもち、イスラム原理主義の主張に吸収されていく

 W イスラム過激派ネットワーク

   「イスラム過激派」=欧米諸国にとって重大な脅威
    イスラム過激派の活動→イスラム原理主義の急進的な形態

   a イスラム過激派:理念と方法
   
    イスラム過激派→テロなど暴力行為をイスラムの宗教観念である「聖戦」(ジハード)と位置づける
    神の「敵」である政府や、それと結託する外国勢力に対する暴力の行使は、宗教的使命であると
    主張→中東イスラム世界の政治的・社会的不義の根絶を唱える

     イスラム→その布教が開始された時代から「世直し」のメッセージを信徒たちに伝える
     イスラム過激派→イスラム世界の「不正」が、ムハンマドが説いた宗教理念と合致しないことに
     大きな疑問を抱き、それが彼らの思想や行動の出発点になっている
     イスラム過激派→イスラム国家に到達する手段として「聖戦」の行為を重視
              イスラム国家=イスラム法(シャリーア)に基づく国家

   b イスラム過激派台頭の政治・社会的要因

     @人口増加が顕著

     A国民の福利を考慮しない政策
       政治腐敗や軍事費の突出などの問題

     Bイスラエルに敗北
       アラブ諸国政府→イスラエルとの軍事的対決に敗れ、アラブの大義である「パレスチナ国家」を
       樹立できなかった

     C民主主義の欠如
       中東イスラム世界→政治が民意を吸収するシステムになっていない←イスラム過激派による
       「聖戦」の行使の背景になっている

   c イスラム過激派の活動を助長した国際的要因

     @1979年のソ連軍のアフガニスタン侵略
     A1990年から91年にかけての湾岸戦争
     B中東和平の停滞
     Cイスラムを「敵視」する欧米諸国の政策
       ハンチントンの「文明の衝突」論

 X イスラム原理主義・過激派と日本

   ◎中東イスラム世界の安定=西側の安全保障にとって欠くことができない

     日本の中東石油への依存度=87%

    しかし、中東・イスラム世界には明るい見通しがない→経済的低迷、政治腐敗、政府の失政、無能

   ◎湾岸のサウジアラビアなどGCC諸国

     歳入の減収、債務の増大、急激な人口増加
     王位継承問題→サウジアラビア→アブドゥッラー皇太子、スルタン王子←ともに70歳以上
   
     サウジアラビア←王政時代末期のイランに酷似していることが指摘されている

    アジアを除くイスラム地域の人々→日本に対する特別な親近感→日本が過去に侵略など不信や
   憎悪をムスリムにもたらす行為を行ったことがないことにも関連

    イラン・イラク戦争の際→日本は調停役

    イスラム原理主義→様々な主張や活動がある。必ずしも西側の利益に敵対するものばかりではない。
    日本政府には多様なイスラム原理主義の在り方を正確に観察し、理解することが要求されている。
    日本に求められているのは、その経済力とともに、中東イスラム世界への柔軟な理解である。
    多くの社会・経済的矛盾を抱えるイスラム世界では、伝統的なアイデンティティーを保持しながら、
    西欧のテクノロジーを導入し発展を遂げた日本に対する憧憬があり、日本の発展モデルから多くの
    ことを学び、自らの近代化に役立てようとしている。

以 上


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